相方がうつ病になった時に、私の心を支えてくれた本を紹介します。
<目次>
1.「あなたの大切な人がうつになったら」(おすすめ)
2.「うつ病の妻に僕のしてあげられること」
1.書籍:「あなたの大切な人がうつになったら」
著者:小野一之 出版社:すばる舎
【こんな人におすすめ】
(1)相手の感情の起伏についていけない
(2)相手がよくならないことに焦りを感じる
(3)自分自身がマイナスなエネルギーを受け、とても苦しんでいる
【効果】
相手の状況がわかってるようになって、心を軽くしてくれる。
(1)相手に対してどういう距離間を保てばよいか、相手はどういう状態かわかる
(2)何をしてあげたらよいか、何がしてあげることができないか、がわかる
(3)本人と同じくらいに、そばにいる人がつらい状態になるということを共感してくれる
【心を打つフレーズ】
・「うつは周囲を巻き込み人間関係を破壊していく病でもあるのだ」
・「うつの当事者は”自分はそれでいい”と思っていない。思っていないから焦るしつらい」
・「多くの場合”日内変動”と言って、1日の中で気分が変動する。朝が憂うつで夕方が元気、となることが多い」
・「あなたが最初に気を付けることは”治してあげよう”思わないことだ」
・「あたなができることは相手のすべてを無条件に支持してあげることだ」
・「”今夜の食事は何にする?”と聞かれるだけでも相手は気が重くなる。決めてあげると、相手の肩の荷が下りる。うつ病は判断力や、決断力が鈍るのだ」
・「相手が”死にたい”と言ったら、すぐに主治医に連絡した方がよい」
・「あなたは相手の”犠牲”になってはいけないのである」
・「うつを抱えている人は”心優しい人”でもあるのだ」
・「きっと彼(彼女)はあなたの支えを求めている。それを”甘え”ととらえるのではなく、”愛”だととらえよう」
2.書籍:「うつ病の妻に僕のしてあげられること」
著者:山田文雄 出版社:※電子書籍(AmazonでKindle版買えます)
【こんな人におすすめ】
・うつ病を支える側の人のリアルな不安、悲しみ、葛藤、希望の話を聞きたいと思っている
・相手のことばかりで、自分自身を見捨てるような気持になっている
・家族が疲弊している
【効果】
支える側のリアルな感情を共感してもらえる。
・妻がうつ病を発症した夫の、妻に対する心の声が聞ける
・相手に感じてしまっている怒りやイラ立ち、悲しみを共感してもらえる
・家族のつらい状況を客観的に見ることができる
【心を打つフレーズ】
・「妻の病状に付き合っていると、共感しようとすればするほど僕自身を見捨てるような気持ちとなる局面が何度も訪れてしまったのです」
・「中傷的な言葉や、何もしない姿を毎日見ていると、怠けているだけだと誤認してしまう。結果、家族の人間関係が悪化してしまい、支えている家族も疲弊を極めてしまいます」
・「クリスマスケーキ、買わなくてよかったと思うんですよ。だってね、クリスマスの夜だって”抗うつ薬”を飲まなきゃならない妻の気持ちを、いつもより近くで感じたきがします」
・「君がかけてきたひどい言葉、僕は忘れることはできないかもしれない。なぜなら僕、は”病気ではない感情”で君の言動を受け止めてきたからね」
・「”パパ、あの時はごめんね。今まで支え続けてくれてありがとう”って言われてみたい。それって見返りを求めているんでしょうか?」
・「”患者には頑張れとは言わない”そんなこともうわかっているよ!こっちは毎日戦争なんだぞ!、、こんな考え方、うまくいかない者の小声のようで惨めですが…」
・「僕に求められているのは原因を解決することではなく共感なんです。」
・「診察に同席して患者を差し置いて家族がペラペラしゃべっても雑音でしかないのです。時には沈黙も診察の対象になる場合があります」
・「昔のメールを見返してみて、妻に対して罪悪感を抱くなんて、僕も成長したもんですね。どうやら、うつ病の回復と支えいるものの変容は相関関係にあるようです」
・「僕も妻も病気のこと、夫婦関係のこと、いろんな回り道をしてきましたが、寛容というレベルまで達した今、2度目の結婚生活を始めたような気持で毎日を過ごしています」
・「君の存在価値-それは、”君の存在自体”」
他にも読んだ本があるので、更新できればと思います。
誰かの救いになることを願っています。
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